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先人の知恵 by 濱田耕司



第10話「日本の伝統 畳はやっぱり国産が一番!」



日本人は気持ちのこまやかな民族です。それだけにいたわりの気持ちから感触の柔らかな弾力性のある畳というものが出来たのだと思います。
 日本の文化は、古来中国大陸を経て伝わったものが多いのですが、畳は大和民族が生み出した我が国固有の敷物です。
 瑞穂の国にふさわしく、稲わらを利用して床をつくり、野生のいぐさを改良して畳表を織り、畳という素晴しい敷物をつくりあげました。
 明治以来の急速な西欧に向った文明開花の時代にも、戦後の激しい石油文化の発展の中でも、畳は日本の住いの中心的役割を果たしてきました。
 これは、科学の進歩で優秀な化学繊維が、次々に登場してきたにもかかわらず、畳のもつすばらしい特性には対抗できなかったからです。
 ゆったりとくつろげて、フローリングでは味わえない「感触」、「適度の弾力性」が第一の魅力でしょう。更に適度な保温性があり、そして気分をリラックスさせる独特の「匂い」のある床材です。
畳の大きな特徴として、一畳で500ccの水分を吸収し、乾燥してくると放湿するという自然のエアコン作用を備えています。また、畳表は空気中に含まれる有害な二酸化窒素を吸着する能力に優れていることも判明し、その吸着した二酸化窒素の50%〜80%は、無害な一酸化窒素になって空気中に還元されるということが「大気汚染学会誌」で発表されました。畳が、知らず知らずのうちに室内環境の浄化をしてくれているのです。また、畳表のイ草には、縦状にヒダがあり、その表面には無数の気孔があって空気を吸入・排出しており、内部はスポンジ状になっております。したがって表面積は数十倍になり、内部のスポンジ上の組織が温度を調節する役目を果たしています。そして、湿気を吸うと膨張し、放湿すると縮小する組織になっています。
 暑い夏の日には、畳が含む空気によって暑さを遮断し、ひんやりと心地好い感触をもちます。寒い冬の日には、外の冷たい空気を畳の中の空気がさえぎってくれます。そして、暖房で温まった空気は外に逃がさない保温効果もあります。
タタミは「い草」という自然の作物から出来ています。12月の寒い時期に植え付けられ、7月の暑い時期に収穫されます。収穫時期の「い草」の長さは人の背丈ほどの約150cmになります。収穫した「い草」は、染土と言う天然の土に染めて乾燥させます。染土で染めると、タタミにした時にいい香りが長持ちし、いつまでも自然な色を保ちます。その染土は私たちの住む兵庫県淡路島産の天然粘土を染土に使われています。「い草」を刈り取ったらすぐに、染土に染めます。これを、泥染めと言います。最近では染土ではなく着色によってい草に色をつつけた畳があり、中国産の畳表に良く使われています。着色と染土の違いは畳表を布でふき取ると一目瞭然です。染土で処理された畳は、布でふき取ると、鮮やかない草の緑色が現れ、布にはほのかに泥の茶色がつきます。反対に、着色された畳表をふき取ると、少し枯れたような色のい草が現れ、布には鮮やかな緑色がつきます。最近、この着色料にシックハウスの原因になる成分が含まれている可能性があると言われています。
 今回、わたしたちの協力業者さんである前田畳販売Mの前田さんが熊本に行き、本物の畳をその目で確かめ、無添加リフォームが推奨できる畳を探してきてくださいました。そして、JAやつしろさんとい草畳表の生産者である南さんのご理解とご協力を得て、「無添加リフォームオリジナル畳」を作ってくださいました。タグにも今回無添加リフォームのロゴを特別に織り込んでくださいました。私たちも実際そのい草に触れて、その匂い肌触りに本物のい草を知りました。特別販売と言う事で、数に限りがございますが、是非その目、その手、その鼻でお確かめください。きれいな水と太陽の光をいっぱい浴びスクスクと育ったい草と生産者である南さんの手で丹精込めて作られた畳は最高です。
 また、JAやつしろさんのご協力で、現在「農林水産大臣賞」を獲得した名誉ある「い草」が私たち無添加リフォームのスタジオ内に展示してあります。畳表になる前のい草のままの状態で、なかなかご覧いただく機会もないかと思いますので、是非ご覧になってください。

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