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日本の家 第2話 2006.11  by 濱田耕司

最近 ぐっと秋らしくなり少し肌寒くなってまいりましたが、昼間はまだまだ熱く、夜になるとまだ蚊がいて、蚊にさされて嫌な思いをしています。昔、子供の頃(20年くらい前…)10月が過ぎても蚊がいたのかなぁ〜?とふと思います。
今月の日本の家シリーズ第二弾は、「地鎮祭(じちんさい)」でいこうと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
地鎮祭はというと、日本は古来より、八百万(やおよろず)の神々の国であり、あらゆるものやあらゆる場所に精霊が宿るという考え方がありました。いろいろな神がいる中で、特定の地域を守る神が「鎮守(ちんじゅ)の神」と呼ばれ、平城京の守護神として伊勢神宮、平安京の延暦寺、そして江戸城の山王権現などが代表的な鎮守の神です。また、村の鎮守様のように、風土と歴史の中に同化し、ほとんど自然発生的に生まれ出たかのような、名も知れぬ土地の神もあります。それらを見ていると、鎮守の神を祀ることによってその土地は守護され、聖なる土地となる事がよくわかるように思います。 
そういえば、昔子供の頃、棟上げの際に家の骨組みが出来上がると、屋根の上から大工さんや施主さんが餅とかお菓子とかをふるまってくれていました。近所に住む子供たちはそこへ楽しみにやって来て、取り合いしていた光景があったように思います。そう考えると、「家」は持ち主や私たち、職人さんだけの問題ではなく、その地域の方たちとのつながりという事にも発展していく事がわかりますね。
私はリフォームで大きな改修をさせていただく際、必ずお客様に「地鎮祭」をされる事をお勧めしています。何故かと言うと、リフォームにしても新築にしても仕事にかかる前にやることはきちんとその土地の精霊を祀り、お清めしてからだと思うからです。その土地の神主さんに来て頂いて、地鎮祭を執り行う事で、施主さん、職人さんが一緒にお清めをし、「よし!みんなで力を合わせて怪我無く、事故無く、いい家を建てよう!」と、心を一丸にする行事なんだと思います。
家は携わる人みんなで作り上げるものです。施主さんはもちろん「大切な我が城」を作る為に、一生懸命です。そしてその思いをきちんと受けとめ、私たちや職人さんは、そこに住む人が、これからずっとこの家で快適に幸せに暮らしていっていただけるように、一生懸命仕事します。そんな心を一つにする為に、古臭いと思われるかもしれませんが、これからも私はリフォームにしろ、新築にしろ「地鎮祭」をやって行きたいと思います。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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